みんみん * ぞくぞく

最近めっきりおとろえた記憶の引き出しのために・・・民俗のフィールドワークの記録

フィールドワーク

12月31日23時すぎからはじまる。一年の悔過*1を行う修正会の後、根本中堂前の庭で行われる。
本来は大晦日に行われていた追儺式(ついなしき)*2であるが、現在では春の季節との境目ということで、春分の日の前日である2月3日に行われる方が一般的になってしまっている。
人間の心の悪業である、笑い(むさぼり)・怒り・悲しみ(ねたみ)をあらわす鬼が修行僧によって改心させられるというストーリー。この最後に鬼は牛玉宝印をいただき、その後参拝者にも牛玉宝印の授与が行われる。
その後1月1日0時15分から大般若経の転読が行われる。
修正会護摩供は1〜3日の3日間行われている。


  笑い鬼。動きが早いんでぶれちゃってる〜残念。


  怒り鬼。修行僧と戦っているところ。

 
  泣き鬼。さすがに弱かった……とっとと負けてしまってた。


  最後に山姥が登場。人間の全ての煩悩を表していて、修行僧によって悔い改められた、鬼たちが3人がかかりでかかってやっと倒せる。ここんとこの演出はなかなか必見。


  牛玉宝印の授与。破魔矢に押してもらうのもいいけど、本来はこうやって額に押してもらうもの。

*1:けか:懺悔をして罪を免じてもらうこと

*2:鬼を追いかける儀礼。どうして鬼が登場するようになったかは歴史的に不明。そもそもは方相氏が見えない病疫を祓っていたが、この方相氏が転じて鬼となってしまったようである。つまり祓っていた人が祓われるようになってしまった!?