みんみん * ぞくぞく

最近めっきりおとろえた記憶の引き出しのために・・・民俗のフィールドワークの記録

フィールドワーク

  • 滋賀県高島市 阿志都弥神社 弘川祭

以前は3月初午の日だったのが、改め改めで現在の4月29日なったとのこと。弘川の中で5つの地区に分かれていて5年に一度当番が回ってきて、当番町の中でトウヤが選出されている。元々は阿志都弥神社の宮座で行われていたので現在もその形式が残されている。
祭の前に七日前式が行われ、公民館にてシメが作られる。前日にはトウヤ・クロボロ・カミシモが集まり神饌を作る。クロボロは8人で、当番町の中の代表者があてられるが、神饌を運んだりする体力も必要とされているので、あんまり年長者すぎないようになっているらしい。このクロボロの世話役としてカミシモが当てられるているが、これはクロボロ見習いといった感じである。9時30分に公民館をトウヤ・神饌などの行列が出発する。


  御供持と呼ばれる女児ふたり。神社の鳥居前で神饌の櫃を頭にのせて運ぶ。それまでは、大人が代わりに頭にのせて運んでる。(でも途中で車で運んでる……)


  御供持が運ぶために頭にのせていたクッションは榊を3本刺して、本殿の屋根に放り投げる。これがなかなかウマくひっかからない。


  午後から神輿渡御が行われ、神社の前に戻ってくるとクロボロとカミシモが頭を下げてお迎えする。


  献饌の後神事が行われる。拝殿に並ぶ様はまさに「座」である。